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LEVORG ECUセットアップ中間報告
2014年10月7日
納車されて以降、ボディ補強パーツの開発やサスペンションのマッチングテストを
行ってきたデモカーLEVORG。少々スケジュールが遅れ気味となりましたが、
先月中旬からようやくエンジン出力データ取りを開始しました。

まずはストック状態での出力を正確に測定するために、マフラーをノーマルに戻し、
空燃比計や測定機器を設置。しかしセンターデフロックのできない4WD車の
パワーチェックは、測定値が安定しないため作業前後での出力比較が
曖昧になりがちです。そこで確実な出力比較で効果を実証するために、
再現性のある測定方法の選定からスタートしました。

ノーマルでの出力特性と過給圧・点火時期などの情報を一通り採取したところで
これまでのスバル車のデータとの比較・検証を実施。従来通り空燃比はやや濃いめ
のセッティングですが、点火時期に関してはかなり低く設定されているようです。
これはFA20DITエンジンの特性なのか、インタークーラー性能に起因する吸入温度
の高さなのか、または排気圧力の高さが影響しているのか調査が必要なところです。

データを洗い出したところで、各マップをリライトしてみて出力変化を調べてみます。
今回ECUの書き換えにはECUTEKを使用しました。
フルノーマル状態ではやや厳しいながら、過給圧制御マップやバルブタイミングマップ・
A/Fマップなどを修正することで 約15PS、トルク1.7kg-mアップに成功しました。
数字ではそれほど大きな変化はなさそうに思えますが、実際に乗ってみると、
中低速域でのスムーズさと高回転まで伸びるパワフルさを体感できます。

次のステップでは吸・排気系パーツ、特にメタルキャタライザーの併用で
どの程度まで出力特性を改善できるかがポイントとなってきそうです。
エンジン性能の引き出しのキーポイントとなるECUチューン。
今後LEVORGと並行してWRX STIやS4についても調査を進める予定です。


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